OLの裁判傍聴記録

裁判傍聴初心者のアラサーが記録していきます。

10.邸宅侵入・強制わいせつ


被告人:60代男 前科有
弁護士:1
検察官:1





内容
マンションに侵入。12歳未満の女児を背後から抱きかかえ、人気のない駐輪場へ連れていき、わいせつな行為をした。


判決
懲役3年
(未決拘留50日含む)




ほぼ自分のおじいちゃんに近い、知らないおじさんに
背後から抱きかかえられて、パンツ脱がされて・・・・ほんとに怖かったやろうな・・・


一軒家より、マンションの方がセキュリティ対策されてると思っていたけど、そんなこともないよね。番号押さずに入れるマンションはだいたい管理人さんが入り口で見てたりするけど、24時間いるわけではないし。
番号押して入れるマンションであっても、今回みたいにあければ何人でも入れるわけだし。なんの意味があるのかな~って、思うこともあったけど。。
全然関係ないけど通ってるスポーツジムでは、たまたま居合わせた人とは一人ずつ、ちゃんとキー当てて入るけどなあ。一気に2人入ったことないから、入ったらなにか鳴るのかな。気になる




被害者の女の子、多分小学校6年生か中学1年生。


このあたりになると、物心もついてきだしてて、性的なこともなにかしら身に付いたり知ったりする年齢だと思う。
だからこそ大人になっても絶対忘れることはできない。
トラウマかなりひどいんじゃないか・・・と思う。。。
恋愛というものをしてきだす頃でもあるのに、なんとも悲しい、し、忌々しい






裁判官の方の活舌が悪くて、よく聴こえなくてあまりメモがとれなかった。
判決だけだったし、詳しくはわからなかったけど、


なぜか少し、被告が出てきたときゾッとした。
以前までは、暴行罪で刑務所に。
出所半年以内で、今回の出来事。


これまで強制わいせつの裁判を傍聴して感じたのが、半年以内の再犯が多い。。
あ、でも出所後の再犯は他の裁判でもよくみる・・・
刑務所に入ることが、よくないことだという考えが鈍くなっている、、そんな気が、する。


知らんけど・・・

9.強盗 脅迫 傷害



罪名 :強盗・脅迫・傷害
被告人:50代男 前科有
落ち着いていて、俺はやっていない。という雰囲気?オーラ?が第一印象から強かった。


原告人:デリヘル女性とその店のオーナー


弁護士:1人
検察官:1人
裁判官:1人



内容
・デリバリーヘ〇スを利用した際に、してもいない不可解なことを、原告の女性が店のオーナーに電話で話しだした。その際被告は、原告の女性に何度も話しかけるが、一方的に無視され続け、腹が立ち、さすつもりはなかったが注意を引くため、机の上に置いてあったアイスピックを翳し、「金返せ」と、脅した。


・女性が帰ったのちに、店のオーナーが被告の家を訪れ、「お金払ってください。警察電話します」と電話をしながら勝手に侵入して来た。その際に右手でオーナーの胸元を持ち上げ玄関外の廊下まで押し出した。オーナーはつかまれた際に首から出血したと訴えているが、被告は出血するようなことは全くしていないと主張。




弁護士「店はどうやって調べた?」
被告人「スマホネットです」
弁護士「玄関で顔を合わせるがその時はお酒は飲んでいた?」
被告人「はい。アルコール3%くらいのほろよいっていう缶酎ハイです。一本も飲んでいない。半分くらいしか」
弁護士「お酒は強い?」
被告人「はい。普段はビール2ℓと日本酒4号は飲みます」
のみすぎやwwwwwwほろよいとのギャップに差ありすぎるて





被告は女性が部屋に来てから、初めから不審に思うことが沢山あったらしい。
90分コースなのに15分で終わらされた___
普通のマッサージ→性感マッサージの流れなのにいきなり性感マッサージをされる___
痛い。やめてほしい。と言っているのに耳を嚙み切るくらいの痛さで何度も噛まれる___
痛いと伝えているのに強引にしごかれて、無理やり射精させられた___
テンション低く、チップを渡してもお礼も言わず無言___

30,000円程のコースが15分で一方的に終わらされこれやったらありえなさすぎるね・・・でもこういうパターンは意外と少なくないのかもしれないね。知らんけど



弁護士「射精を早く終わらせるような感じ?」
被告人「そうです」
弁護士「サービスに対して何か言った?」
被告人「言ってない」
弁護士「なぜ?」
被告人「今までされたこともないことをされて、驚いた。でも時間もまだあったし暴言も吐かなかった。初めから不審に感じることが多くて、最終的にあの感じで終わって、呆気に取られて怒る気にもならなかった」
怒る気にもなれないっていう気持ち、すごいわかる。同じ人間ということに幻滅する



検察官「アイスピックを振り下ろされたと原告は主張していますがどうですか?」
被告人「振り下ろしてはない。少し上下に揺れてしまったかもしれないけど振りかざしてはない」
検察官「最初あなたはアイスピックを自分の顔横に翳しただけといいましたよね?今、上下に揺らしてしまったかも知れないといいましたがどっちなんですか?はっきり覚えていないんですか?」
女性の検察官若いのにこわいwけど面白くなってきたw頭の回転早くないとできないw



検察官「原告B(オーナー)は首をつかまれ、手すりまでおされたと主張していますがどうですか?」
被告人「首をつかむことはしていない」
検察官「首から出血したそうですが」
被告人「全くしていない。ありえない。ましてや極寒の夜中の2時で分厚いダウンジャケットの冬服を着ているのに簡単につくわけがない・・・夜も遅いし迷惑かかるから怒鳴ったりもしていない、もうとにかく家から出て行ってほしかった・・」
声震えてた。かわいそうやった




アイスピックを翳しても、女性は淡々としていて不思議な感じがしたとのこと。
狭い空間に男と2人で、玄関もすぐ後ろにあるのに逃げようともしない。被告はパンツ1枚だったから追いかけてくるということもない。
最終、女性は被告にお金を投げつけて出ていった。
お金を男性に投げつけるのって、男が女に振られたときに「俺がお前に貢いだ金全部返せ!」って言われて、女が財布から出した札を、男に投げつけるっていう妄想しかしたことなかったな~。こういうグルになるお店は少なくないだろうから。気を付けないとやね・・・知らんけど・・・




やってもいないことを電話で言われてて、何を言っても無視され続けてたら、、
この時の冷静な判断ってなんなんやろう?って考える。
どうする対応が正解だったのだろうか。


電話を取り上げる?でもさ、怒鳴らず、声張らずにそれってできる??
話しを聞いてくれと女性の身体を触って自分に向かす?これも犯罪って言われる場合あるくない?
返金してもらわずにそのまま仕方なしに帰ってもらうのがベスト?客は高いお金払ってるのに・・・?そのままお蔵入り。それこそ詐欺やんか・・・



たまにの、たった数時間の快楽が、長期の苦痛になる。
きっとこの被告だけじゃない。
こういう話しは傍聴していなかったら知ることのない世界だったので忘れることないだろうな。

8.強制わいせつ



罪名 :強制わいせつ


被告人:40代前半くらいの男 前科有
坊主で始終うつむき加減。尋問席に着く際、裁判官・検察官・傍聴席に深く一礼する。深く反省していて、自分を追い詰めているようにも発言で思える。


弁護士:1人
検察官:2人
裁判官:1人




内容
息子と自宅近くの公園で遊んでいたときに、知り合いの子供たちが何人か公園に訪れ、その中に被害者の女児7歳未満も居た。被告は、女児が1人でいるところを見つけ、下着に手を忍ばせ弄び、直接陰部にも触れた。被害者の女児の兄がその場を訪れそれ以上は何もなかったものの、帰宅後娘の様子がおかしいと感じた母親が問い詰めたところ、泣きながら被害に合ったことを告げた。


判決
懲役2年6月






被告はベンチに座って子供たちを見ていたところから、女児が1人でいる場所に向かって、スカートに付いていた木くずをとってあげていたらしい。その時は全く何も感じなかったらしく、木くずをとっているうちに理性を失ってしまったとのこと。


それまでの気持ちとか、身体の触り方、触った手順等は覚えているのに、陰部に指を入れたところだけはよく、覚えていない。被告曰く、数秒の事であったから。
なんでそこだけ覚えていないのか不可解に思えた


このことについて、被害者の女子は
「「痛かった」」「「気持ち悪かった」」
と、言っている。
子供が触れられただけで「痛い」って表現で伝えない気がする



示談を申し込んだが、断られた。
当たり前や・・・我が子を傷つけられてお金で解決なんて。私には子供は居ないけど被害者と同い年くらいの姪がいるので、ふざけるなと思ってしまう。怒り諸々で、たまったもんじゃない。



被告人には前科があって、前回は仮釈放中の犯行だったらしい。今回はその判決の執行が終了して約1年後の犯行。



今後は
・女児(被害者以外含めて)に近づかない
・居場所がわかるアプリを使用して被告の父親が監督する
これは初公判のときに、父親が来ていて情状証人として出て発言していた。
80代後半くらいの男性から「追跡アプリ」というワードに雰囲気的なのも含めて個人的にすごく違和感があった。弁護士から言われたのかな。



裁判官
「抵抗できないとわかっていて罪を犯したこと
被害者に肉体的精神的な思いを与えたことは罪が重いです。


自分自身をみつめて
助言を受けながら、過ごしてください。」


この裁判官のファンになった。
初公判の時もそうだったけど、被告に丁寧に言葉をかける。その言葉のかけ方が、他の裁判官とは少し違う。業務的ではない、語り掛けるような感じ。でも、言葉は重い。でも、どこか優しさを強く感じる。向き合ってくれていると思える。そんな裁判官だなと思った。




わいせつの裁判って、ずば抜けて傍聴人が多い・・・毎回どのわいせつの裁判もほぼ席が埋まっている。この裁判は初公判も傍聴した。
被告は既婚者で、息子がいるけど、これが娘やったらどうなってたんやろうと考えたら不謹慎な言い方になるけれど・・・ゾッとする・・・



「性癖」って、いろいろある。この被告は、偶々この性癖をもっていた。
なおそうと思ってなおるものでもないし、避けようと思って避けれるものでもなく。



でも、自分の気持ちに正直になって行ってしまえば、犯罪になってしまう。


我慢して生きていかないといけない
っていうのが


残酷でもあるなと、感じる。



自分の気持ちを押し殺して生活することって
きっと簡単なことじゃないから・・・