8.強制わいせつ
罪名 :強制わいせつ
被告人:40代前半くらいの男 前科有
坊主で始終うつむき加減。尋問席に着く際、裁判官・検察官・傍聴席に深く一礼する。深く反省していて、自分を追い詰めているようにも発言で思える。
弁護士:1人
検察官:2人
裁判官:1人
内容
息子と自宅近くの公園で遊んでいたときに、知り合いの子供たちが何人か公園に訪れ、その中に被害者の女児7歳未満も居た。被告は、女児が1人でいるところを見つけ、下着に手を忍ばせ弄び、直接陰部にも触れた。被害者の女児の兄がその場を訪れそれ以上は何もなかったものの、帰宅後娘の様子がおかしいと感じた母親が問い詰めたところ、泣きながら被害に合ったことを告げた。
判決
懲役2年6月
被告はベンチに座って子供たちを見ていたところから、女児が1人でいる場所に向かって、スカートに付いていた木くずをとってあげていたらしい。その時は全く何も感じなかったらしく、木くずをとっているうちに理性を失ってしまったとのこと。
それまでの気持ちとか、身体の触り方、触った手順等は覚えているのに、陰部に指を入れたところだけはよく、覚えていない。被告曰く、数秒の事であったから。
なんでそこだけ覚えていないのか不可解に思えた
このことについて、被害者の女子は
「「痛かった」」「「気持ち悪かった」」
と、言っている。
子供が触れられただけで「痛い」って表現で伝えない気がする
示談を申し込んだが、断られた。
当たり前や・・・我が子を傷つけられてお金で解決なんて。私には子供は居ないけど被害者と同い年くらいの姪がいるので、ふざけるなと思ってしまう。怒り諸々で、たまったもんじゃない。
被告人には前科があって、前回は仮釈放中の犯行だったらしい。今回はその判決の執行が終了して約1年後の犯行。
今後は
・女児(被害者以外含めて)に近づかない
・居場所がわかるアプリを使用して被告の父親が監督する
これは初公判のときに、父親が来ていて情状証人として出て発言していた。
80代後半くらいの男性から「追跡アプリ」というワードに雰囲気的なのも含めて個人的にすごく違和感があった。弁護士から言われたのかな。
裁判官
「抵抗できないとわかっていて罪を犯したこと
被害者に肉体的精神的な思いを与えたことは罪が重いです。
自分自身をみつめて
助言を受けながら、過ごしてください。」
この裁判官のファンになった。
初公判の時もそうだったけど、被告に丁寧に言葉をかける。その言葉のかけ方が、他の裁判官とは少し違う。業務的ではない、語り掛けるような感じ。でも、言葉は重い。でも、どこか優しさを強く感じる。向き合ってくれていると思える。そんな裁判官だなと思った。
わいせつの裁判って、ずば抜けて傍聴人が多い・・・毎回どのわいせつの裁判もほぼ席が埋まっている。この裁判は初公判も傍聴した。
被告は既婚者で、息子がいるけど、これが娘やったらどうなってたんやろうと考えたら不謹慎な言い方になるけれど・・・ゾッとする・・・
「性癖」って、いろいろある。この被告は、偶々この性癖をもっていた。
なおそうと思ってなおるものでもないし、避けようと思って避けれるものでもなく。
でも、自分の気持ちに正直になって行ってしまえば、犯罪になってしまう。
我慢して生きていかないといけない
っていうのが
残酷でもあるなと、感じる。
自分の気持ちを押し殺して生活することって
きっと簡単なことじゃないから・・・
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