OLの裁判傍聴記録

裁判傍聴初心者のアラサーが記録していきます。

7.傷害



罪名 :傷害
被告人:40後半くらいの男 前科有
360度どこから見ても音楽家。モーツァルトヘア白髪交じり。


原告人:交際相手の女性


弁護士:1人
検察官:1人
裁判官:1人




内容
交際相手の女性(原告)と被告の家にて接吻中に、いきなり女性の顔を叩く。後に腰、脇を蹴り、痛がっていた女性を仰向けにし、首を絞めるなどする。左第九肋骨を骨折させ、全治1か月。


判決
懲役 1年6月
(未決拘留120日)






2人は不倫関係。仲がもつれていて、暴行が行われた日も別れ話などがあり被告は逆上して犯行に至った。
被告人 「「なかなか一緒になると言ってくれない」」
原告人 「「援助してくれないからはっきりしなかった」」

きっと不倫によくあることやんな・・・でも手を出すのは本当にやりすぎや



犯行後、被告はすぐに女性へラインを送る。
被告人 
「「手をあげて申し訳なかった。身体は大丈夫ですか。自分も制御できなかったすみません。こんな別れ方で申し訳ないです。返事はいらないです、元気でいてください。さようなら」」

聞いててイラっとした。私が大丈夫ですかって送られてきたらすぐ電話して大丈夫なわけないやろって言っちゃうと思う・・・痛くてそれどころじゃないか・・・まあそれはさておき、ここで病院行ってくださいとか打てないところが典型的なDVのにおいがする。



被告、女性に関してのラインを、友人に毎日送る。
被告人
「「勝手すぎる。俺最低や」」
「「もう送らない方がいいかな、返事来ない」」

他にもたくさんこういったライン送ってた。人のラインの文面全部公表されて聞いてたら生々しくって、謎になぜかへたなこと打つのやめよって思った^_^



起訴されて、1か月半後。急に被告が


「Yさん(原告)が先にはさみをもって切りかかってきた」


と、2か所出血があったことを告げたらしい。
え!?被告、被害者だったの・・・?



裁判官 「「なぜすぐにいわなかった?」」


被告人 「「Yさん(原告)をかばいたかった」」



ここは、メモ間に合わなくて曖昧だった。

告げたのが後々なのもあって信用できるものでないって述べてた気がする・・・他にも裁判官の話し聞いてたら、あ~たしかに嘘っぽいな~って感じてた記憶が。






被告は以前も殺人未遂で懲役7年。
そして今回、刑務所から出てきて3カ月での犯行らしい。

これもう、恋愛はしないで。交際も結婚も一生せずに生きて。っていうのが一番の方法しかないんよね。
DVや暴力って精神的に治すとか投薬でどうにかなるとかの問題じゃないし。


「それ」から離れて生きていくしかなくって。
依存が強すぎるっていうのもポイントで。被告はこれも備わっているタイプだとおもうから・・・生きることって、課題が多い。

6.窃盗


罪名 :窃盗
被告 :40なりたてくらいの男
    大工さんにおりそう。大柄だけど小心者っぽい。ずっと下向いてる



内容
訪問介護で利用者(被害者)のキャッシュカードを不正に使おうとした。被害者の自宅近くにあるファミ〇ーマートのATMにて、40万の出金、また別日に20万の出金を行い、現金を自らのウエストポーチに入れているところを防犯カメラで確認。
被害者の家族が、短期間で大金を下ろされていることに気が付き、裁判に至る。






裁判官「事実は間違っていますか?」


被告人「私がおろしたのは確かです。ただ、Mさん(被害者)の代わりに引き出して、Mさんに渡しました。無実です。」


弁護士「委託されて、不正に扱った事実はない」





こういうのって本当にややこしいよな・・・
被害者の家族からすれば、長年付き添ってるわけでもない他人を家に居れてるわけだから、信用できないのはめちゃくちゃわかる。これは介護の方やからとか関係ないもん。
なにもない、ってわかっていても少なからず不安にはなっちゃうよね。信じてないわけではないけど、この事実があるならば、疑う気持ち、私も共感。


でも、現金渡してるなら、ん~ともなるし。
本当に委託されて下ろしてきたのなら、そういうのも被害者家族にまめに連絡すべきなんじゃないかなって。。。メモに書いて机に置いとくとか。。。お金のことだからそういうのは必須やったんじゃないかな?って感じる。
介護の仕事をしたことがないから、偉そうなことは言えないけど、当たり前じゃないかなって思うし、私なら教えられてなくても、決まりがなくとも、お金が関わってくるなら絶対そうする。


だから被告人のことを怪しいって感じてしまうし、
被害者に渡したってことは、おそらくだけど現金置いた場所もわかってるかもしれないから、少しずつそこから盗もうとしたんじゃない?ってことも思っちゃう。


すべきことちゃんとしてたなら、起訴されることもなかったような・・・






不安と緊張でか、始まる前から始まってからも被告はずっと弁護士に話しかけていた。
話すことで緊張を紛らわしてる感じ。しゃべっていないと落ち着かない感じ。
始まる前に弁護士との会話がなんとなく聞こえたんだけど、「母親来てますか?」って聞いてはって、傍聴席に来ていた。



窃盗するつもりじゃなくても、これは被告の伝達不足で起きたことやとおもうから、実刑ではないと思うし気を取り直して、見直して仕事に取り組んでほしい。前科無さそうだし今のところは罰金刑?もちろん無実であってほしいけれども。優しそうな被告だったから、信用できるヘルパーさんであってほしいってこと、願う。

5.恐喝未遂


罪名 :恐喝未遂
被告 :40前半くらいの男 前科有。
              高身長。弁護士と親しげ。
     エアコンとか直しに来てくれはる業者さんに居りそう。


弁護士:1人
検察官:1人
裁判官:1人



内容
なんのお店かは不明だったが、「強盗だ!売り上げをよこせ!」と店員を脅す。暴行も、しかける。被害者はすぐに警察に電話をしたため、被害は及ばなかった。


判決
懲役2年・執行猶予4年
(未決拘留20日)






犯行理由は無し。
この被告がそんなことするの!?ってくらい真面目で腰低いから驚いたけど、前科に窃盗罪と器物損壊。
・・・・意外とやっとんなあ。


実刑にならないんだ。と思ってたけど、正式裁判になったのが今回初めてだったから執行猶予が付いたらしい。
へえ!こんなパターンもあるのね!








すごくしょうもないけど、被害者どのタイミングで警察に電話したのかめちゃくちゃ気になる。被告が居なくなってから防犯カメラ見て逮捕したのかなとか思ったけど、未遂だからお金奪えなかったんだろうし~手も出していないし~・・・。
やっぱりどのタイミングで電話できたんだろう。


まあそんなことより、被害者が無事でよかった
被告も暴行していたら、おそらく実刑だっただろうし・・・